『アメリカの大学生が学んでいる「伝え方」の教科書』を読んで。文章を書くとき「目的」と「ゴール」を設定しよう。

文章を書くとき「目的」と「ゴール」を設定しよう
つまり、何かを書くとき、必ずやるべきことがあります。
それは「目的」と「ゴール」の設定です。
文章を書いていると、時々、深い森に入るときがあります。
うっかりすると自分がどこに向かっているのかわからなくなります。
話が脱線したり、脇道に逸れたり、本来の趣旨から外れていたり、
そういった文章では伝えたいことも伝わりません。
最初に「目的」と「ゴール」を設定しておけばそういった心配はありません。
例えば、商品説明会用のスピーチ原稿を頼まれたとき
説明会では、会場に来たユーザーに商品をアピールして、購入意欲を刺激します。
この場合、スピーチ原稿の「目的」は商品の説明です。
「ゴール」は商品を買ってもらうことです。
例えば、商品の紹介をすべきなのに、商品を発売するメーカーの実績や自慢話が必要以上に入っていたら、それは最初に設定した「目的」と「ゴール」から外れていることになります。
会場に来たユーザーは商品の話を聞きたいのだし、商品を買う気にさせるためにはより商品の話に時間を割くべきです。
そこで、書き直しです。
メーカーの話は挨拶程度にほんの少しにして、商品の話を膨らませます。
本来の目的とゴールに沿ったスピーチ原稿に仕上げることができます。
こういった「目的」「ゴール」の設定は、
『アメリカの大学生が学んでいる「伝え方」の教科書』という本を読んで学びました。
『アメリカの大学生が学んでいる「伝え方」の教科書』
どういう本かは、以下のこの本からの抜粋を読むとわかります。
アメリカ で 圧倒的 な 支持 を 誇る プレゼン の 教科書 The Art of Public Speaking( Stephen E. Lucas 著、 12 版) の 日本語 版 です。 1983 年 に 初版 が 刊行 さ れ て 以来、「 プレゼン と 言え ば この 本」 と 言わ れ、 2016 年 現在、 ハー バード 大学 や ニューヨーク 大学 など、 アメリカ の 1300 以上 の 大学 が 本書 を 教科書 として 採用 し て い ます。
パブリックスピーキングという人前で話す技術について本ですが、そのテクニックの中には「書く」ことにも使えるものがあります。
それが「目的」や「ゴール」の設定です。
こういった「伝える」テクニックをアメリカでは学校や社会で共有しています。
日本では残念ながら「伝える」技術を学校や社会で教えるという意識がほとんどありません。
「伝える技術」は個人の努力で身につけるものとなっています。
だからこそ、文章を書くとき「目的」「ゴール」設定の有効性を知っているか、いないかで大きな差がつきます。
まとめ
簡単なことですが、書く前に「目的」「ゴール」を設定するだけで、文章が引き締まります。
『アメリカの大学生が学んでいる「伝え方」の教科書』はとてもためになる本です。オススメです。